庵主の日記2

 参院選挙も終わって、少しは静かになったので、「日記」を再開します.

 コンサルティングの仕事を通じて感じることは、「考える」という行為が十分に行われなくなっていることです.組織が、そのことを明確に求めなかったこともあって、日常の慣習の中に身を任せているかのようにも感じます.その結果は、仕事の中にも影響が出てきます.同じような過ちを何時までも繰り返したり、ちょっと考えれば気付いたようなことも、事前に防ぐことができません.「思索脳」がタイムリーに作用しなくなっているのではないかと思われます.

 「考えつかない」という状態は、私のような立場にあっては致命的です、そこで、若いときから新聞や雑誌ニュースを介して、気になったこと、それは違うと思ったことなどを、その場で考えたり、書き留めてきました.その中で、1990年を挟んで数年間で100通を越える投書で短い文章のまとめ方を訓練しました(テレカや図書券などでコストは回収済).テレビの場合は、画面から目を逸らさないと考えることはできません.こうした方法は、どれだけ有効であったか測ることは出来ません.でも、私自身は、非常に有効であったと思っています.

 このコラムは、私が、何に反応し、どのようにな考え方を持っているのかという事よりも、こうして日常のテーマを利用して「思索脳」を働かせればよいのだ、ということを感じていただければと思って公開するものです.

 なお、HPへのアップの作業を軽減するために、前回シリーズとは構成を少し変えています.

前回の「庵主の日記」へのリンクはこちらです.





2003年5月24日 甚だしい責任転嫁 (05/25)
2003年5月18日 株価下落の背景 (05/25)
2003年5月5日 塞がった日本の原子力政策 (05/05)
2003年5月3日 相手にされなかった首相 (05/05)
2003年5月2日 繰り返される無意味な職業訓練の施策 (05/05)
2003年5月1日 目処が立たないゴミ焼却場の解体 (05/05)
2003年3月22日 またもやソフトの修正ミス (03/22)
2003年3月16日 日本は投資に適さない国か? (03/16)
2003年3月12日 ルール違反のみずほの資金集め (03/16)
2003年3月9日 最悪のことは考えない政府高官 (03/16)
2003年3月6日 またまた“徴税国家”へ (03/07)
2003年3月5日 高くついたソフトのバグ (03/07)
2003年3月4日 “りそな”の苦しい言い訳 (03/07)
2003年3月3日 “フレックスタイム”を活かせない (03/07)
2003年3月2日 派生開発プロセスの欠陥か? (03/02)
2003年3月2日 3分の1が非正社員でいいのか (03/02)
2003年3月1日 国民皆保険が崩れるか (03/02)
2003年2月22日 「円安がデフレに速効」という安易な議論 (02/22)
2003年2月11日 雪印食品に対する株主訴訟 (02/11)
2003年2月9日 首都圏の電力危機が示唆するもの (02/11)
2003年2月7日 「設備年齢」が上がっている (02/11)
2003年2月3日 「マイナス金利」? (02/11)
2003年2月2日 NTTに見るひとつの時代の終焉 (02/11)
2003年2月1日 なぜ年齢制限が無くならないのか? (02/11)
2003年1月24日 窮すれば鈍す (01/25)
2003年1月21日 預金金利も引き上げよ (01/25)
2003年1月20日 「デフレ克服」という発想は正しいのか (01/25)
2003年01月13日 仕様を詰めないままでの契約 (01/13)
2003年01月09日 配当課税を廃止したアメリカ (01/10)
2003年01月6日 新規参入の芽を塞いだ郵政省 (01/06)
2003年01月05日 政府の再就職支援策の欺瞞 (01/05)
2003年01月04日 なぜDRAMで稼げなかったのか (01/04)
2003年01月03日 交通事故死減少の背景 (01/04)
2002年12月20日 正義はどこにあるのか? (01/04)
2002年10月20日 見え始めた"徴税国家”の姿 (10/20)
2002年8月25日 またも問題のすり替え (08/25)
2002年8月1日  投資家の立場にない東証 (08/01)
2002年7月31日 曲解の極み (08/01)
2002年7月29日 右往左往する銀行預金 (08/01)
2002年7月24日 韓国でも「5%ルール」が使われていた (07/27)
2002年7月21日 子育ては夫婦で折半で良いのか?  (07/21)
2002年7月20日 遅すぎる最低資本金の変更  (07/20)
2002年7月1日  日本での損害はどれくらいか? (07/01)
2002年6月30日 ようやく終わったWカップ (07/01)
2002年6月29日 職務給制の先にあるもの (07/01)
2002年6月21日 不可解な手数料 (06/22)
2002年6月20日 極楽トンボ (06/22)
2002年6月17日 属国の大臣 (06/22)
2002年6月15日 回らない資金 (06/22)
2002年6月14日 W杯に見る若者の意欲 (06/15)
2002年6月13日 背筋が凍る最終赤字が3696億円 (06/15)
2002年6月11日 「自分」が見えない人たち (06/15)
2002年6月10日 欺瞞だらけの「株の銀行窓版」のアイデア (06/15)
2001年11月5日 ようやく解雇ルールの法制化が表面化(11/05)
2001年11月3日 プロ野球をバラエティにする気か!(11/05)
2001年10月6日 またぞろ吹き出した「ペイオフ延期」(11/05)
2001年9月29日 国民を守らない政府 (9/30)
2001年9月28日 拙速ートラウマシンドローム? (9/30)
2001年9月17日 世界戦争の危険 (9/30)
2001年9月16日 「業」を為していない銀行 (9/30)
2001年9月2日 何をすれば良いのか分からない? (9/30)
2001年8月31日 堰を切ったリストラ (9/01)
2001年8月31日 的外れな証券市場活性化策 (8/31)
2001年8月30日 H2Aがようやく上がった (8/31)
2001年8月17日 人の一生 (8/18)
2001年8月15日 何も解決しない靖国問題 (8/16)
2001年8月13日 省益の代表に成り下がった閣僚 (8/16)