庵主の日記2

2003年2月7日 「設備年齢」が上がっている

 新聞の報道によると、2001年度末の「設備年齢」が「11年」に近づいているという。「設備年齢」は、92年の「9年」弱から一本調子に上がっている。「設備年齢」とは、新しい設備を設置した後の経過年数をさす。つまり、「設備年齢が11年」というのは、設備を設置してから「11年」たっていることを意味する。明らかに、設備の高齢化が進んでいる。余剰設備となった状態で放置されているのか、あるいは、最近の不況の中で投資を回収できないリスクを恐れて設備を更新していないのか。

 それを裏付けるように、「設備投資」の方はが92年から下降基調に入っている、途中、96年頃に一度上向いたが、消費税の引上げなどの経済政策の失敗と、アジアの金融危機をきっかけに「設備投資」は再び下げ基調に入った。「設備年齢」の高齢化は、当然、生産性などにも影響し、企業の競争力を低下させることになる。

庵主の日記の目次に戻る