開催報告へ戻る
基調講演
デジタルトランスフォーメーションの推進と政策展開
〜派生開発を企業競争力の強化ツールとするために〜
時間: | 15:05〜16:05 |
講演者: | 経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 企画官 和泉 憲明 |
概要: | > データとデジタル技術を主戦場としたデジタルトランスフォーメーションは、顧客や社会のニーズに対して企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、競争上の優位性を確立することである。本講演では、政策担当官の観点から、リリースサイクルを加速させるための派生開発を視野に入れながら、工業製品等の人工物ではなく、ソフトウェア等の無形物中心のビジネスモデル変革を加速させるための技術動向や政策展開について議論する。 基調講演:講演資料(pdf:4,437KB)
|
パネルディスカッション
DXを“派生開発”で勝ち残る
〜競争力強化の鍵は派生開発にあり!〜
時間: | 16:15〜17:45 |
講演者: | 経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 企画官 和泉 憲明 株式会社SRA 林 好一 株式会社デンソー コアスキル開発部 古畑 慶次 コベルコシステム株式会社 川口 典子 |
概要: |
DXレポートが示す「2025年の崖」の克服は、派生開発推進協議会が掲げた設立趣意とほぼ同意であり、「DXの展開」は協議会が目指す姿といっても過言ではありません。 パネルディスカッションでは基調講演に登壇頂いた和泉様をお迎えし、協議会の取り組みや諸技術(XDDP/USDM/PFD)が「DX実現」に具体的にどう貢献できるか、その可能性と有効性を現場視点で議論します。 |
ワークショップ
「XDDP導入を成功に導く処方せん小冊子」の活用について
時間: | 10:10〜12:10 |
講師: | 派生開発推進協議会 T22研究会 |
概要: |
T22研究会では、派生開発の現場においてXDDP導入/定着の失敗事例を研究することで、その対応策・予防策を研究しています。 昨年のカンファレンスでは10の問題(=病気)について処方せんの形でまとめ、小冊子 (Ver.1.0) として配布しました。 今回は、それら処方せんの中からいくつかを提示し、皆さんの経験と照らし合わせながらその効用について議論します。 そして、小冊子の現場での活用方法も皆さんと一緒に議論します。 |
本セッション
1. 機能仕様書のリバース分析からの機能要求の見える化
〜USDMを使ったIVI (In-Vehicle Infotainment) システムの要求仕様書の作成〜
時間: | 10:45〜11:30 |
講演者: | 株式会社本田技術研究所 オートモービルセンター 小林 進一 |
概要: | 自動車へのIT技術適用の拡大に伴い、IVIシステムに求められる機能が増え、複雑さも増大している。 従来、IVIシステムの機能は「機能仕様書」という文書で管理しており、これを過去資産として蓄積してきた。 しかし、機能仕様書には「要求」と「仕様」が混在していたため、システム全体を把握することが難しく、要求が変化した場合の最適化に時間がかかっていた。 そこで、USDMの考え方に基づいて、機能仕様書のリバース分析を行い「要求を見える化」できたので、その手法と効果を発表する。 プログラム 1:講演資料(pdf:1,024KB)
|
2. XDDP導入してから3年が経ちました
〜現在どうなったでしょうか〜
時間: | 13:25〜14:10 |
講演者: | 三菱電機コントロールソフトウェア株式会社 笹田 朋邦 |
概要: | 弊課では、ソフトウェア障害による手戻り時間の削減と生産性の効率化を目的に、2015年10月から6案件のXDDPの試適用を開始。あれから3年後の2018年度、XDDP適用率は98% (92件/94件) まで拡大。手戻りの大幅な削減に成功し、時間を手に入れることができ、現在ではさらなる改善への取り組みを行っている。本発表では、どのようにしてXDDPの適用率を拡大することができたか、そしてさらなる改善の取り組みについて紹介する。 プログラム 2:講演資料(pdf:4,100KB)
|
3. プロセス分析表によるプロセス改善方法の最適化の提案
〜運転支援システムにおける品質向上への取り組み〜
時間: | 14:15〜15:00 |
講演者: | 株式会社デンソー AD&ADASシステム技術部 岡 和道 株式会社デンソー コアスキル開発部 古畑 慶次 |
概要: | 弊社では、運転支援システムの開発にモデルベース開発 (MBD) を採用し、開発期間の短縮を目指している。しかし、MBDではテスト (シミュレーション) が容易なため、不具合の検出と対処に注力してしまい、根本原因である不具合流入への対策が不十分となっている。 この問題に対処するため、まずPFDを活用して不具合の原因プロセスを特定した。次に対象のプロセス、入出力の成果物に対する修正方法を記述したプロセス分析表を考案し、最適な対策を決定した。発表ではプロセス分析表の活用方法とその効果について紹介する。 プログラム 3:講演資料(pdf:1,877KB)
|
最優秀賞
経験発表3:
プロセス分析表によるプロセス改善方法の最適化の提案
〜運転支援システムにおける品質向上への取り組み〜
プロセス分析表によるプロセス改善方法の最適化の提案
〜運転支援システムにおける品質向上への取り組み〜
株式会社デンソー AD&ADASシステム技術部 岡 和道
株式会社デンソー コアスキル開発部 古畑 慶次
スペシャルセッション
派生開発推進協議会10周年記念
〜「派生開発カンファレンス歴代の発表をふりかえる」〜
時間: | 10:10〜10:40 |
発表者: | 派生開発カンファレンス2019 プログラム委員長 アンリツエンジニアリング株式会社 南部 妙水 |
概要: | 今回を含む過去10回のカンファレンスのトピックや傾向の分析から、派生開発をはじめとするソフト産業の課題の変遷を明らかにし、XDDP・USDM・PFDがもたらす改善の効果を共有する。 新しい時代の要請に対応する「余裕」を手に入れるために、今後も開発者、チーム、会社、業界全体が改善を続ける必要があることを伝える。 |
ポスター展示・ツール展示
PRタイム: | 11:35〜12:10 | |
展示時間: | (講堂) | 9:30〜16:05 |
(第一会議室) | 12:15〜14:45 |
ポスター1. XDDPアンケートについて
発表者: | 派生開発推進協議会 T1研究会・T3研究会 |
今回のポスター展示で現在まで行ってきたXDDPアンケート結果についてT1・T3研究会共同でご発表いたします。 アンケートの内容は、XDDPの利用状況 (使用有無)、取り入れている手法 (変更3点セット等) です。 「障壁があり導入できない。生産性が上がらない」と行き詰まっているときに、アンケート結果が参考になると思います。 今年度もアンケートを実施します。ご協力のほど、お願いいたします。 ポスター 1:発表資料(pdf:3,915KB)
|
ポスター2. T2研究会はUSDMでいろいろ頑張っています!
発表者: | 派生開発推進協議会 T2研究会 |
T2研究会は「USDMの研究」のテーマで様々な活動を行っています。今回の展示では昨年度に行った活動を紹介し、また成果物をその場でダウンロードできるようにし、広く私たちの活動を理解してもらえるようにします。 あわせて、展示をご覧の皆様に、USDMを現場で導入しているのか、活用法や困りごとをシール投票などで集め、USDMの現在の状況がわかるようにします。 ポスター 2:発表資料(pdf:1,901KB)
|
ポスター3. 派生開発におけるアジャイルテストの改善
〜アジャイルMDDevQA (Model Driven Development Quality Assurance)〜
発表者: | 派生開発推進協議会 T6研究会 |
アジャイル開発では、コードは、イテレーションごとに、新規の機能の追加と修正が繰り返されます。つまり、アジャイル開発は派生開発をイテレーションごとに行っていると言えます。ですから、その度にデグレのリスクが常に伴います。T6研究会では、派生開発カンファレンス2018において、モデルを使ってそのリスクを低減する方法を施策の一つとして発表いたしました (スクラムXの提案)。今年のポスター展示は、その考えをテストにまで広げます。モデルによりわかる変化点のリスクを、より速い時期にリスクベーステストを実行し、早期の品質のフィードバックを行うことを提案します。 ポスター 3:発表資料(pdf:1,336KB)
|
ポスター4. 大規模システムへのXDDPの適用
発表者: | 派生開発推進協議会 T8研究会 |
多くのサブシステムやコンポーネントから成る大規模システムにXDDPを導入する際、通常のXDDPをそのまま適用しようとすると、システムの全体像が把握しにくいことから変更要求仕様書が分かりにくくなったり、変更箇所の特定がしにくかったりする。T8研究会ではシステムレベル、サブシステムレベル、コンポーネントレベルといった階層ごとに段階的にXDDPの成果物を作成することで、これらの問題を解決する方法を提案しているが、そのプロセスや成果物サンプルを紹介する。 ポスター 4:発表資料(pdf:493KB)
|
ポスター5. 品質要求をUSDMで表現してみよう!
発表者: | 派生開発推進協議会 T12研究会 |
ソフトウェア開発の世界は「品質勝負」の時代といえます。USDMは要求仕様の表記法として考案されたものですが、要求と仕様の階層構造を使うことで品質要求を表現することができます。また「USDM」だからできる表現もあります。本ポスターでは、まず品質要求の表現がなぜ難しいのかを概観し、さらにはこれからのDX時代に求められる品質要求のあり方を考察します。そして、それらに対応するための「USDM」での品質要求の表現方法を提案します。 |
ポスター6. PFDを活用した働き方改革2
発表者: | 派生開発推進協議会 T21研究会 |
働き方改革関連法が2019年4月に施行されました。時間外労働の上限規制の導入や有給休暇の確実な取得義務など技術者・管理者を取り巻く環境は以前よりも厳しい状態になっていると思います。 T21研究会ではプロセスを表現し、改善できるPFDの技術を効率的に活用することでこれらの働き方改革を実現できる状態になれるように解決のヒントを示したいと思います。 現在の状況についてのアンケートも実施します。 ポスター 6:発表資料(pdf:814KB)
|
ツール1. USDM作成構成管理ツールの紹介
「USDMのGitHubだ!」
発表者: | 株式会社Symphony |
弊社で開発中のUSDM作成・構成管理ツールを紹介します。 ブラウザ上でのUSDM編集とレビューを可能にしました。 主に以下のような機能があります。
ツール 1:発表資料(pdf:3,452KB)
|
ツール2. USDM支援ツールの名前募集
発表者: | 派生開発推進協議会 T15研究会 |
本研究会はUSDM支援ツールのデータ仕様 (Schema) とサンプルWebアプリをGitHubで公開する。Webアプリはxmlとjsonの2種類の入出力機能と書式検査機能を具備。要求仕様をテキスト化することでExcelで扱い辛かったDiffを既存ツールで見やすくする。書式検査機能では簡易な書式検査が行え、初学者のスキル向上を支援する。来年度は書式検査機能のAPI仕様を公開、書式検査をカスタマイズ可能にする。 ツール 2:発表資料(pdf:438KB)
|