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パネル討論
徹底討論! XDDPの偉力!
時 間 | : | 16:00〜17:25 | |
司 会 | : | 八木 将計(株式会社日立製作所) | |
パネリスト | : | 清水 吉男、中西 恒夫(福岡大学)、細谷 泰夫(三菱電機株式会社) | |
概 要 | : |
関西ハツの派生開発カンファレンス、最後のセッションはXDDPについてのパネル討論です。派生開発に有効とされるXDDP、その提唱者である派生開発推進協議会代表の清水吉男(株式会社システムクリエイツ)も含め、実務的な側面や学術的な側面など、様々な視点からの議論を通して、XDDPの偉力や真髄に迫ります。 |
チュートリアル
USDMハンズオン講習
〜USDMの効果を体験し、仕様不具合を半減させるプロセス改善の勘所を掴む〜
時 間 | : | 10:10〜12:30 |
講 師 | : | 関西部会、清水吉男(株式会社システムクリエイツ) |
概 要 | : |
仕様の漏れ/誤りが原因で不具合が起きていませんか? 要求を仕様化する技術 USDM(Universal Specification Describing Manner)は要求を明確にして、要求から仕様を構造的に抽出することで、仕様の漏れ/誤りを防ぐ手法です。本セッションでは、要求分析、仕様化プロセスを改善するための勘所を 掴むことを目的にUSDM記述の演習を実施します。USDMの効果を肌で感じてみましょう! 講習資料:講習資料(pdf:1,693KB)
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本セッション
1. 膨大かつ断続的な変更要求を統制し、手戻りを改善
〜手に入れた時間をアーキテクチャ再考へ〜
時 間 | : | 10:10〜10:50 |
発表者 | : | 三菱電機コントロールソフトウェア株式会社 小寺 良明 |
ソフトウェア開発を受注しているわが社では、入力となる大量のシステム設計書に仕様変更が点在し、仕様変更の全容が理解しづらいという問題を抱えている。そこで受領したシステム仕様書を“ソフトウェアへの変更要求”と捉えてXDDPを適用し、点在する変更箇所をまとめることにした。これにより、変更箇所の漏れや仕様の勘違いが減少し、網羅性の確認がしやすくなったことで、手戻り時間が大幅に改善することができた。本発表では、導入の工夫や効果について紹介するとともに、手に入れた時間で、アーキテクチャの再構築やプロダクトライン開発への移行(計画中)について紹介する。 プログラム1:講演資料(pdf:6,932KB)
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2. XDDP導入/定着の失敗事例に対する病理学的処方箋
XDDPの導入/定着に失敗しないためのT22からの提案
時 間 | : | 10:50〜11:30 |
発表者 | : | 派生開発推進協議会 T22研究会 石川 亘 |
本研究会では、実際にあったXDDP導入/定着の失敗事例を研究している。失敗事例を「原因まんだら」で分類し、さらにその原因を「ソフトウエア病理学」のフレームで分析することで、同じカテゴリに分類された失敗事例には共通の「治療法」と「予防法」があることが分かった。今回はこれを処方箋としてまとめた。本発表では、作成した処方箋と、その作成過程を発表する。尚、処方箋の「治療法」はXDDPの導入/定着につまずいている組織の、「予防法」はこれからXDDPに取り組む組織の参考になると考える。 プログラム2:講演資料(pdf:4,005KB)
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3. 組込み以外でも使える!公共系システムでのXDDP実践
〜見える化と相互理解が価値を創り出す〜
時 間 | : | 11:40〜12:20 |
発表者 | : | 株式会社両備システムズ 河内 一弘 |
弊社が提供する地方公共団体向けパッケージは政策変更による制度改正など、多様かつ頻繁な変更要求が発生し、その一方で住民生活に影響を与えないよう、ミスのない確実な変更が求められている。こうした状況に対応するためXDDPの手法を適用した。 導入にあたり、結合テストで手戻りが多発している現状を踏まえ、品質状況を見える化するツール「品質カルテ」で実態を把握した。さらにプログラム発注先やドキュメント群をつなぐ「ハブ」としてXDDP三点セットを活用、不具合数低減と納期・コスト遵守に成功した。 本発表では、非組込み分野の公共系WebシステムにXDDPを適用した取り組み成果と、得られた知見について紹介する。 プログラム3:講演資料(pdf:2,396KB)
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4. AOO開発手法のご紹介
〜表形式と日本語によるモデル駆動開発〜
時 間 | : | 13:40〜14:20 |
発表者 | : | 三菱電機株式会社 岩橋 正実 |
AOO(Autonomic architecture base Object-Oriented development technique)開発手法は、オブジェクト指向技術を基に開発されたエンジニアリング中心の開発手法論である。要求定義のフレーム(要求、目的、発生源、価値定義)がありUSDMなどの要求を定義する手法との親和性が良い。そこでUSDMとAOOの連携について簡単に説明した後、AOO開発手法を中心に述べる。 プログラム4:講演資料(pdf:1,720KB)
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5. TOTOにおける派生開発手法の紹介
XDDPとの融合
時 間 | : | 14:20〜15:00 |
発表者 | : | TOTO株式会社 進 数馬、下釜 佑介 |
弊社は派生機種開発にDRBFMを活用している。昨年XDDPを学び、要求仕様作成者とのやり取りにおける「効率化」や「誤解の解消」に役立つことをDRBFMに取り入れたのでその手法を紹介する。また、変更によって生じる「予期せぬ不具合」を防止するために「変更影響調査」を実施している。これはソースコードでの検索・調査であり、ある程度の変更数を超えると膨大な工数となる。一気にXDDPへの全面切り替えは困難なため、「変更影響調査」の代替え手段(S-MATRIX)の研究も行っており、その内容も紹介する。 プログラム5:講演資料(pdf:8,802KB)
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6. 大規模組込システムの要求分析、システム方式設計、そして、ソフトウェア設計までをつなぐモデルベース設計手法
時 間 | : | 15:00〜15:40 |
発表者 | : | 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 藤原 啓一 |
弊社は、宇宙・防衛から、通信、車載機器まで幅広い分野のシステム/ソフトウェア開発を行っているが、分野・部門によって、開発方法が微妙に異なり、開発エンジニアの流動化に伴い、一次的に組織的生産性が低下する課題がある。そこで、多くの分野の標準とできるよう具体的に手順化した開発手法を、小規模〜大規模、情報系/組込系のいくつかの新規/流用開発プロジェクトに適用し、一定の成果が得られた。本発表では、設計手法の概要、特徴のいくつか、例えば、論理設計と物理設計の完全分離、機能安全設計で重要となるアーキテクチャ設計根拠の明示化(ATAM:Architecture Tradeoff Analysis Method)等、及び標準化として定着させるのに苦労した点を紹介する。 プログラム6:講演資料(pdf:3,611KB)
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プログラム委員長賞
ベストプレゼンテーション賞
ポスターセッション
PRタイム | : | 12:20〜12:30 |
展 示 | : | 12:20〜17:25 |
ポスター1.XDDPプラクティス路線図
発表者 | : | 派生開発推進協議会 関西部会/コベルコシステム株式会社 川口 典子 |
XDDPの開発プロセス、プラクティス、フィロソフィーを直感的に理解できるよう一枚の図に表した「XDDPプラクティス路線図」を考案しました。当図は関西の鉄道路線図からインスピレーションを得ています。 XDDPプラクティス路線図は、XDDPのプラクティスをパターン・ランゲージのパターンに見立て、パターン・マップとして活用することを意図しています。XDDP導入のガイドマップ、ロードマップや現場のコミュニケーション・ツールとして提案します。 ポスター1:発表資料(pdf:862KB)
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ポスター2.派生開発におけるテストについての研究報告
発表者 | : | 派生開発推進協議会 T4研究会 |
派生開発では既存の開発環境に対して、品質向上を目的に静的解析ツールを導入する場合がある。解析を実施すると、潜在的なバグが検出されるが、これらは修正されずに放置されてしまう。これは、手当り次第にバグ修正を行うことで新たにバグが混入する懸念があることが原因である。T4研究会では、静的解析で検出されるバグ修正のための、適切なテストプロセスを使用することで、この課題が解決出来ると考えて研究を行っている。 ポスター2:発表資料(pdf:682KB)
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ポスター3.XDDPをアジャイルに行うためのフレームワークの提案
発表者 | : | 派生開発推進協議会 T6研究会 |
派生開発に有効とされるXDDPでは,変更内容のドキュメントである変更3点セットのレビューを完了するまで,コーディングをしないというアプローチをとる。このようなアプローチは,品質担保に非常に有効であるものの,開発後半ではければ動くソフトができないという側面がある.一方,今後のIoT時代の派生開発では,アジャイル開発のように,できるだけ早い段階でデリバリすることが求められる.そこでT6では,スクラムのフレームワークを参考に,XDDPの考え方を組み込むことにより,派生開発においても,品質を担保したうえで,動作するソフトをデリバリする手法「スクラムX(仮)」を提案する。 ポスター3:発表資料(pdf:270KB)
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ポスター4.何っ?!状態遷移設計を知らない?
発表者 | : | 派生開発推進協議会 T19研究会 |
本研究会では、派生開発におけるスペックアウトについて研究しています。派生開発では既存のソースコードをスペックアウトする技術が重要なポイントとなります。またスペックアウトの仕方はスペックアウトする対象によって、変わってきます。今年は状態遷移に着目し、状態遷移のスペックアウトについて皆さんと話し合うことで、やり方や困りごとを共有し、問題点、改善案を明らかにしていきたいと思います。 ポスター4:発表資料(pdf:812KB)
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ポスター5.PFDを活用した『働き方改革』
発表者 | : | 派生開発推進協議会 T21研究会 |
国が推進する「働き方改革」では長時間労働に対する対策がクローズアップされ議論されている。長時間労働の原因として考えられているのが日々の仕事の中に隠れている「ムダな作業」や「非効率な作業」である。しかしながら、これらの作業を見つけることは簡単ではない。T21ではPFDの特徴を活用して「仕事を見える化」することで、仕事の中にある「ムダ」や「非効率」を発見、改善し、長時間労働を是正できる働き方に改革していきます。 ポスター5:発表資料(pdf:2,108KB)
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