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基調講演
エンジニアが持つべき,3つの視点とアプローチ
時 間 | : | 16:30〜17:30 | |
講演者 | : | 株式会社プロセスデザインエージェント 代表取締役 プロジェクトコンサルタント 芝本 秀徳 | |
 大手ソフトウエアハウスで自動車部品メーカー,大手エレクトロニクスメーカーのソフトウエア開発に携わる。その後,文教市場向けソフトウェア の企画・開発・販売まで一貫して携わるプロダクトマネジャーとして現場を陣頭指揮。
品質と納期が絶対の世界に身を置き,現場のリーダーとして 100 人以上の開発者を統率してきた経験をもとに,プロセス設計からプロジェクトマネジメントに展開する独自のアプローチを体系化し,数々のプロジェクトを成功に導く。  現在は「人と組織の実行品質を高める」をミッションに掲げ,PMO 構築支援,プロジェクトファシリテーション,戦略策定ファシリテーションなどのコ ンサルティングを行なう傍ら,書籍,記事などの執筆も精力的にこなす。 著書に『リーダーは「時間の使い方」が9割!』『マネジャーのジレンマ』(以上,すばる舎) 『リーダーになったら最初に読む プロジェクトを成功させる技術!』(ディスカヴァー・トゥエ ンティワン)などがある。 |
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概 要 | : |
 変化が激しく不確実な競争環境のなかで経営資源を活かし,生き残って行くためには,@市場の新しい要求を追求し,Aその要求を満たすためのすぐれた方法を設計し,Bタイミングよく,低コストで提供する。この三つを同時に満たすことが求められています。これらを実現するためには,一つの方法論,メソドロジでは対応できません。この講演では,変化の先頭に立つエンジ ニアが持つべき,三つの視点,アプローチについてお話します。
基調講演:講演資料(pdf:10,059KB)
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本セッション
1. 要求仕様定義USDMによる自動車システム開発の弱点の克服
【アドバンスド】
時 間 | : | 10:40〜11:15 |
発表者 | : | 株式会社エクスモーション 高橋 久憲 |
 自動車の開発は自動車メーカと部品メーカが連携することで行われているが,システムが複雑化する中で,仕様に関する両者の認識の違いに起因する不具合が増加している。 その原因のひとつとして,両者がやり取りする成果物に制御の“仕様”しか記載されておらず,“要求”が表現されていないことが挙げられる。 弊社ではこの問題を解決するための支援として,USDMによる制御に関する要求の文書化を行ってきたが,それによる様々な効果が見えてきたので,その内容を紹介する。 プログラム1:講演資料(pdf:1,431KB)
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2. XDDPとSPLEの連携・移行・使い分けガイドの紹介
【アドバンスド】
時 間 | : | 11:15〜11:50 |
発表者 | : | 派生開発推進協議会 T14研究会 |
 XDDPによる派生開発とソフトウェアプロダクトライン型開発(SPLE)は,どちらか一方が優れているのではなく,それぞれに適した場合がある。当研究会では,以下のような場合に関して,条件や注意点を整理・検討し,ガイドの形でまとめているところである。  ・XDPPからSPLEへ移行する  ・XDDPとSPLEを連携させる  ・XDDPとSPLEを使い分ける 本発表では,これらの場合分けで用いている観点や基準,および実際のガイドの一部を紹介する。 プログラム2:講演資料(pdf:1,311KB)
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3. モデル指向SPL開発におけるXDDPの効果的適用
【アドバンスド】
時 間 | : | 11:50〜12:25 |
発表者 | : | 株式会社日立産業制御ソリューションズ 渡辺 滋 |
 XDDPとSPL開発は,各々開発における目的や手法,および適用対象が異なっているため,あたかも直交した概念であるかのように見える。しかし,多種多様な開発の現場においては,両者を二者択一の手法として捉えるのではなく,開発の対象や状況に応じて双方の連携を考えることにより,SPL開発導入対象のスケールアップが可能となる。  本発表では,弊社におけるSPL開発の中でXDDPを効果的に適用した事例について紹介する。 プログラム3:講演資料(pdf:6,676KB)
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4. 「現場からの障壁克服」 その後 〜 生えた根を太くする 〜
【エントリー】
時 間 | : | 14:25〜15:00 |
発表者 | : | アンリツエンジニアリング株式会社 南部 妙水 |
 派生開発カンファレンス2012では,ただの開発メンバーが一人でXDDPを導入した事例を紹介した。今回の事例発表はその続き,2012〜2014年度に行われた活動の報告である。
約1年半の間に,社内に散在していた「XDDPを導入したい」人物を繋ぐワーキンググループを立ち上げ,メンバーの知識向上とXDDPの導入事例を増やしつつ,社内講座を開設し社内でのXDDPの知名度向上を図った。
木の根が広がるように社内へ浸透させていく方針で,劇的な変化は得られなくとも,着実に効果を上げてきた。
プログラム4:講演資料(pdf:1,499KB)
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5. USDMとモデル併用による仕様もれ早期発見方法の提案
【エントリー】
時 間 | : | 15:00〜15:35 |
発表者 | : | セイコーエプソン株式会社 井口 雅人 |
 USDMは要求と仕様の階層化と要求の理由明確化により,要求に対する仕様もれに気づきやすくなっている。しかし,複数の要求に関連する仕様が多い場合,レビューを行なったとしても仕様もれに気づかない場合がある。 我々はこの問題に対してUSDMとモデルを併用することで,仕様もれを気づきやすくするための新規開発プロセスを作成して適用効果を確認した。  本発表では作成した新規開発プロセスで問題をどう解決したのか紹介する。 プログラム5:講演資料(pdf:1,607KB)
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6. USDM2UML −要求をクラス図へ変換し早期にモレを見つける−
【アドバンスド】
時 間 | : | 15:35〜16:10 |
発表者 | : | セイコーエプソン株式会社 萩原 豊隆 |
 要求モレによって設計構造が変更がされると大幅な手戻りになる。そこで要求をクラス図に短時間で変換する手順を作成した。要求をクラス図への変換してみることで早期にモレを見つける。加えて,この変換で要求仕様記述のポイントを実感でき,より良い要求仕様の作成を動機づけることもできた。作成したクラス図はそのまま設計に活用する。従ってアーキテクチャ構造の早期確立にも効果があり,規模見積り精度の向上にもつながった。 プログラム6:講演資料(pdf:477KB)
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ベストプレゼンテーション賞
プログラム委員賞
チュートリアル
PFDってなに?
時 間 | : | 10:00〜12:35 |
講演者 | : | 株式会社エクスモーション 梶本 和博 |
 ソフトウエアプロジェクトの結果にばらつきがあるのはなぜか,上手くいかないことが多いのはなぜか,この問題に対しその改善に大きく寄与するPFDとはどのようなものであるかを解説します。  チュートリアルでは,プロジェクトの成否についてプロセス面から現状を確認し,プロジェクトを成功に導くプロセス設計の必要性とその手段(ツール)であるPFDについて,どのようなものでどんな効果を得られるのかを紹介し理解していただくことを目指します。  “PFD”って初めて聞かれた方,聞いたことはあるがよくわからない方,プロジェクトの混乱遅延でお困りの方やPPQAの方は必見です。 チュートリアル:テキスト(pdf:5,345KB)
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ワークショップ
時 間 | : | 13:30〜16:10 |
テーマ1 | : | 「モデル主体派生開発(仮称)ガイドライン」内容について | 【エントリー】 |
テーマ リーダー | : | 株式会社日立情報制御ソリューションズ/T20研究会 渡辺 滋 | |
 現在,T20研究会では,XDDPにモデリング手法の開発アプローチ(モデル駆動開発やモデルベース開発)を融合させた「モデル主体派生開発(仮称)」を開発現場に導入するため,具体的方法について検討し,ガイドラインを作成しています。その内容について,研究会メンバの観点だけでは偏ってしまう可能性があるため,開発現場から見た色々な意見を取り入れたいと考えています。モデルを主体とした派生開発について一緒に議論しませんか。
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テーマ2 | : | XDDPは,こうすれば定着失敗する | 【エントリー/アドバンスド】 |
テーマ リーダー | : | アイエックス・ナレッジ(株) 田中 一夫 | |
 XDDP(派生開発)を組織において取り込む場合に,「導入の失敗」と「定着の失敗」があります。一般的にも新しいツールや技法を導入する際には,考えられるますが,今回は,実際にあった失敗事例を提示しますので,その失敗事例が発生しないようにするには,どうしたら良いかを参加者の皆さんと議論したいと思います。
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テーマ3 | : | XDDPのマフィアオファー | 【エントリー】 |
テーマ リーダー | : | (株)日立製作所/派生開発推進協議会 T1研究会 八木 将計 | |
 派生開発推進協議会T1研究会(障壁の克服方法)では,抵抗を受けやすいXDDPの導入提案のため,断わることのできない魅力的な提案手法「マフィアオファー」を実現する「マフィアオファーシート」を作成しました。 本ワークショップでは,このXDDPのマフィアオファーシートを用いて,マフィアオファーの作り方,マフィアオファーのやり方などをワークショップ形式で実施します。 |
ポスターセッション
PRタイム | : | 12:25〜12:35 |
展 示 | : | 12:35〜14:25 |
ポスター1.T4研究会(「XDDP」とテストプロセスとの接続)による
派生開発におけるソフトウェアテストの課題や不安の情報収集結果の中間報告
【エントリー】
発表者 | : | 派生開発推進協議会 T4研究会 長友 優治 | |
 研究会では,派生開発でソフトウェアテストを成功させるアプローチや手法の確立を目的として活動しています。  今回はその活動の第一歩として,派生開発でのテストが抱える不安や課題を収集して分析を行いました。具体的には不安・課題マップを作成して,研究会メンバーおよび研究会外のエンジニアから派生開発のテストの不安・課題を収集し,その傾向や構造,根本問題を分析しました。  本発表ではその分析結果を報告します。 |
ポスター2.T5研究会 (影響箇所の気付き) 活動概要紹介
【エントリー】
発表者 | : | パナソニックファクトリーソリューションズ株式会社/T5研究会 森島 三惠 | |
 派生開発では,既に動作しているプログラムに対しての影響を見極める必要があります。しかし,この見極めは困難であり,影響箇所の調査不足といった不具合が散見されます。本研究会では,影響箇所を気づかせる方法に関する議論をしてきました。  今回は,研究会の今までの活動に関する報告とTMの活用とUSDMから調査方法のパターン化を行うことで,影響箇所を気づかせる方法を紹介します。 |
 
 
ポスター2:データ(pdf:463KB)
ポスター3.派生開発,モジュール化を支援できるモデルベースドテスト(MBT)
【アドバンスド】
発表者 | : | 富士設備工業株式会社 浅野 義雄 | |
 T-VECのMBTは,仕様をモデル化して定理証明すると同時に,テストベクタ(入力・期待値)・ドライバーを自動生成できるので,後工程の検証作業工数を大幅に削減します。またモデルによる抽象化でテストの変更・構成管理が軽減されます。スペックアウトで抽出した詳細な仕様,あるいは既存テストシナリオを基にしたMBTの活用について,実践的な派生開発手段であるXDDPに取組まれる皆さん,意見交換をませんか。 |
 
ポスター3:データ(pdf:310KB)
ポスター4.派生開発からプロダクトライン開発へ 〜再利用の秘訣〜
【アドバンスド】
発表者 | : | 富士設備工業株式会社 小山 美樹 | |
 ソフトウェアの差異の積み重ねをバージョンという単一のインデックスで管理するのは無理があります。商品体系は仕様の枝分かれと個々の仕様の進化という多次元迷路を成すからです。XDDPにおける変更設計,並行する変更と追加のプロセス等の概念は,バリアント管理を接点としてSPLEの世界へと連なります。バージョンとバリアントを明確に区別する手法を実装したツールpure::variantsは,多次元迷路を見通す魔法の地図になるでしょうか。
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ポスター4:データ(pdf:378KB)
ポスター5.派生開発推進協議会 T3研究会「XDDP入門」活動紹介
【エントリー】
発表者 | : | 派生開発推進協議会 T3研究会 山田 謙輔 | |
 我々T3研究会では,これまでXDDPの入門書として,「困ってませんか? 派生開発〜XDDPはじめの一歩〜」を作成・公開してきました。  これに続き,今年は「はじめてみようXDDP 〜チュートリアル編〜」を作成しています。  チュートリアル編は,半日でXDDPを体験できる内容になっており,XDDPの変更3点セットがどのようなものかを,実際に手を動かして学ぶ教材を目指しています。  今回のポスター発表では,この中間成果を公開いたします。 |
 
 
ポスター5:データ(pdf:3,459KB)
ポスター6.派生開発における部分理解の問題を解決に向けて
〜要求仕様の内容の理解と妥当性確認のための議論の勧め〜
【アドバンスド】
発表者 | : | 国立情報学研究所 古宮 誠一 | |
 派生開発における部分理解の問題を解決するために,要求定義工程では,開発が本格化する前にプロジェクトの主要メンバーが集まって,要求仕様の内容の理解と妥当性確認のための議論を行い,この議論で得られた要求仕様に対する理解(解釈)をプロジェクトのメンバー全員で共有することを提案する。 設計工程では,設計案の提案と,どの案にするかの意思決定とその根拠に関する議論しながら,ソフトウェア開発することを提案する。これらを可能するためのツールを開発する予定です。 |
 
 
ポスター7.XDDPを加速させる開発プロセスに則したソフトウェア構成管理
【アドバンスド】
発表者 | : | テクマトリックス株式会社 会田 圭司 | |
 構成管理・変更管理ツールAccuRevによる,XDDPの実現方法をご紹介します。 テーマは「変更要求仕様書をベースとしたチケット駆動開発やトレーサビリティの確保を実現する方法」です。構成管理システムと連携した,変更要求資料書の仕様をチケット化〜疎粒度のTM図の生成までをご紹介します。 また,過去のリリースソフトウェアへ対する影響分析を行う際などに効果を発揮する管理手法についても取り上げます。 |
 
 
ポスター7:データ(pdf:822KB)