Agile開発、SPLEに向けた派生開発技術の礎(いしずえ)

イベント名 EdgeTech+2022 スペシャルセッション A3-04
日時 11月18日(金) 13:30~14:15
場所 パシフィコ横浜 展示会場内セミナー Room A
発表者 派生開発推進協議会 代表 渡辺 博之
(株)デンソー AD&ADAS企画室 担当課長 林 健吾
概要

事業変換が求められる昨今、変化の激しいVUCAな時代へ対応したAgile開発やSPLE(Software Product Line Engineering)等の新技術の導入は、組込み開発の喫緊の課題である。しかし、現場の課題を解決する「銀の弾丸」のように見える新技術の導入は、同時に、これまで培ってきた現場のノウハウや技術、ベストプラクティスなど、競争力の根幹を失うことを意味する。

本講演では、組込みかつレガシー運用の多い開発において、Agile開発、SPLEの実現に向けて派生開発技術を適用することで、競争力を維失わず変化に対応していく事例を紹介する。

開発のコンテキストに適したプロセスを設計するPFD、要求仕様を構造的に整理するUSDM、それらを追加と変更に分けて分離開発、統合するXDDPの実践を開発の基盤として、Agile開発のScrumをマネジメントフレームとして適用する。また、再利用を阻害するソフトウェア構造をXDDPのスペックアウトで抽出し、改善点を見つけ、可変点を整理しSPLEに接近する。