【基調講演】アジャイル開発とスクラム~顧客・技術・経営をつなぐ協調的マネジメント~

イベント名 派生開発カンファレンス2015
時間 16:35~17:25
講演者

株式会社チェンジビジョン 代表取締役社長
株式会社永和システムマネジメント 副社長   平鍋健児(ひらなべけんじ)

 

UMLエディタastah*(旧JUDE)の開発等、20年以上。
ソフトウェア開発経験、うち10年のアジャイル開発経験をもち、開発現場をより生産的に、協調的に、創造的に、そしてなにより、楽しく変えたいと考えているコンサルタント。 XPJUGアドバイザリ、要求開発アライアンス理事、を務める。
著書 『アジャイル開発とスクラム? 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』、『ソフトウェア開発に役立つマインドマップ』、共著『要求開発』、翻訳『XPエクストリームプログラミング導入編』、『リーン開発の本質』、『アジャイルプロジェクトマネジメント』、監訳 『アート・オブ・アジャイルデベロップメント』など多数。

概要 アジャイル開発は海外から来た手法だと考えていませんか?実は、アジャイルの根底には、戦後にトヨタで開発された生産の流れ化、改善手法であるTPS、および、80年代製造業で行われていた暗黙知を利用した新製品開発手法があります。派生開発が日本発の開発手法であるのと同様、アジャイルにも日本のものづくりの原点を見ることができるのです。現在アジャイル開発において注目されている「スクラム」は、野中郁次郎らが1986年に書いた「The New New Product Development Game」に由来しており、そこには、製品への要求を顧客との共体験を通して学び取り、それを仕様書ではなく体で開発に運ぶ、思いの伝達者としての実践知リーダーシップのありかたが生き生きと書かれています。
今回は、アジャイル開発の概要をおさらいした後、スクラムの本来の意味である、協調的マネジメント手法、デザイン思考との関連、知識創造モデル、を中心に、日本発のスクラムの本質をお話します。そして、エンジニアの仕事の意味について考え、日本の現場でソフトウェア開発に携わる人たちを応援したいと思います。

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