JaSST関西2020 AFFORDDセッション 開催報告

   2020年9月12日に開催されたJaSST'20 Kansai(ソフトウェアテストシンポジウム 2020 関西)において、 AFFORDD関西部会がセッションで講演しました。
   AFFORDD関西部会は2013年9月に発足し、同じ問題意識を持った仲間が派生開発改善に向けた知恵を出し合い、それぞれが抱える課題の相互解決に取組んでいます。
   今回はソースコードから設計図表へ「形を変えることを通して理解する」手法である「スペックアウト」の考え方と、テストでの活用を想定した手順・成果物のサンプルを発表しました。
講演は60分、大盛況なセッションとなりました。


〜 セッションの内容 〜

「スペックアウト」でソースコードを理解しよう

「ソースコードしかない」状況にどう対応していますか?
要件定義や設計のドキュメントを基に実装、テストを進めていくことが理想ですが、 現実にはドキュメントが存在しなかったり、実態と合わない開発現場も数多くあります。
派生開発アプローチ「XDDP」では、変更の影響箇所を調査するために、 ソースコードから設計図表へ「形を変えることを通して理解する」手法を定義し「スペックアウト」と 名付けています。
スペックアウトを実践することで「設計の落とし所」も分かり、 後工程に役立つドキュメントを整備していくことができます。
今回はこのようなスペックアウトの考え方と、 テストでの活用を想定した手順・成果物のサンプルをご紹介します。

講演資料(pdf:8,717KB)


〜 講師プロフィール 〜


主にFA分野のシステム開発に10年以上関わっています。
複数のプロジェクトをアウトソースしながら同時並行することになり、スクラム開発を試したところ、仕様漏れや思い誤り、設計の破綻に対処できず、不具合・仕様変更が多発。
打開策を探すなか「XDDP」に有効性を感じ、2013年に派生開発推進協議会に入会して、セミナーや資料、アドバイスを頼りに2年がかりで習得。
その後スムーズに開発を進め、ワークライフバランスを大幅に改善してきました。

派生開発推進協議会(AFFORDD)関西部会
池田 祐一