すぐに止めてしまうわけ

 どこの組織でも「スケジュール管理」には1度や2度は取り組んでいるはずです。私が勧めるようなスケジュール表に良く似た?チャートは書いたことがあるはずです。でも、今はそのような組織では誰も書いていません。多くの場合、そのような組織では「スケジュール表」のことを口にすることはタブーとなっているかも知れません。間接的に、かって推進した人を非難することに繋がる(とおもわれている)からです。

 厳密なスケジュール管理は“やった方がいい”ことは誰でも分かっているのです。そのような物を書いていない今のやり方が“正しい”とは誰も思ってはいないのです。でも前回の失敗に懲りて手を出せないのです。おそらく、5年ぐらいは誰も口にしないかもしれません。

 どうして、直に止めてしまったのか。

 理由は簡単です。それを書くことに何の意味も見出せなくなったからです。要するに「上手く行かない」のです。スケジュールは、書けばその通りに事が運ぶ訳ではありません。そんな魔法のようなスケジュールはありません。その通りに運ばせるための書き方や、その進め方があるのですが、それを手に入れていなければ、数ヶ月も経てば書くだけ無駄な状態になります。

 上手く行かない原因は、

  1.スケジュールの立て方が悪く、運用方法も知らない
  2.幾つかの「罠」にはまった

の何れかです。

 1.のケースは、作業の単位が大雑把であったり、作業とその成果物が正しくイメージされていなかったり、作業の「量」的裏付けがなかったり、最初から要求を外した“捏造された”作業を立ててしまったり、作業の「粒度」が自分の持ち時間に合わなかったり、作業が追跡できるような単位になっていなかったりしているのです。

 これに対して2.のケースはもうちょっと厄介です。それらしく書かれたスケジュールの、いわゆる“第一案の落とし穴”にはまってしまったり、思考パターンが以前のままであることに気付かなかったり、スケジュールを書くことが目的と化してしまったりしています。

 実際に、ここに挙げた内の一つでも犯してしまえば、スケジュールは「書くだけ」のものとなってしまい、そのうちに「書く時間が惜しく」なってくるはずです。

 確かに、書いても意味の無いものを書き続ける合理的な理由はありません。しかしながら、上手く書けなかったからといって、簡単に「元の状態」に戻るのも正しい選択ではありません。途中で思い留まって別の工夫を講じるべきです。

 ぜひ、以下のページの中から、詳細なスケジュールを上手く書いて、効果的に運用する方法を手に入れて下さい。それが21世紀に入るための「パスポート」となるはずです。


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