「派生開発カンファレンス2012」発表募集のご案内

今、日本のものづくりは、激変する世界情勢の中で窮地に追い込まれています。超円高や新興国の追い上げ、そして、その中で起こった3.11。この厳しい状況を乗り切るためには、成長著しい海外企業との熾烈な競争は避けて通れません。日本の組込み製品や情報システムの競争力の源泉はソフトウェアであり、その開発のほとんどは派生開発です。世界と伍していくためには、この派生開発への適切なアプローチの確立が必要不可欠です。

派生開発カンファレンスは、派生開発に関わる全ての方々が一堂に会し、現場で役立つ実践的な技術や経験、ノウハウ、研究成果を発表し情報交換を行う場です。カンファレンスでは、開発現場における事例を持ち寄り、その取り組みの精度を高め、これから取り組もうとしている人たちの指針となる機会となることを目指してきました。今年で３回目を迎えるカンファレンスは、毎回、250名以上の皆様に出席頂き、活発な意見交換を行っています。

本カンファレンスでは、派生開発による成果を高めるために邁進・活躍されている皆様の工夫や成果・経験を広く募集します。なるべく多くの方にご投稿いただき、充実したカンファレンスとするため、下記の工夫を設定しています。

本カンファレンスで発表することによって、さまざまな方からのフィードバックを得られ、発表内容のみならず今後の関連活動の参考にしていただけると確信しております。
派生開発の現場で日々努力されているみなさまのご投稿をお待ちしております。

派生開発カンファレンス2012 開催概要

開催日	2012年5月25日（金） [予定]
会場	横浜市開港記念会館　講堂 住所　：　横浜市中区本町1-6 http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/kaikou/
プログラム概要	一般発表、チュートリアル（計画中）

募集テーマ

以下のテーマに関連する実践結果をベースにした「経験論文」と「経験発表」を募集いたします。どちらの場合も、必ずしも成功事例である必要はなく、失敗事例から学んだ内容も大歓迎です。

テーマ１： XDDP^※1、USDM^※2、PFD^※3に関する発表

導入の工夫	導入障壁への対応 / 開発現場への導入事例 / 技術者への教育・育成 など
適用時の工夫	大規模システムへの適用 / 組込み以外（ビジネスシステムなど）への適用 / 影響範囲、適用箇所の効率的な抽出方法 / テストにおける工夫 / 支援ツールの効果的な活用方法 など
他手法との連携	SPL（SPLE）※4との連携 / アジャイル開発との連携 / 形式手法との連携、ユースケース等との連携 など
他分野への適用	USDMのリスク管理への応用 / ハードウェアへの派生開発の適用 など

※1　XDDP：eXtreme Derivative Development Process
※2　USDM：Universal Specification Describing Manner
※3　PFD：Process Flow Diagram
※4　SPL（SPLE）：Software Product Line（Software Product Line Engineering）

テーマ２： 派生開発に関する発表 （テーマ１以外）

XDDP以外の開発プロセス、開発技術による派生開発の改善
※ 派生開発に関するテーマであれば何でも結構です。

投稿要領

１．カテゴリ

経験論文、経験発表の2カテゴリの投稿を募集します。

経験論文（論文）	派生開発に関する新たな提案、既存の方法・技術の実践などを報告する論文です。プログラム委員によるレビューが行われ、論文をよりよくするためのコメントをお送りします（別途、発表用スライド原稿も必要です）。
経験発表（発表）	実践活用事例、ノウハウなどをまとめた発表です。また、現在取り組んでいる活動の速報、問題提起等もお待ちしております。原稿の形式は、スライド形式のみです。

※当日の発表は、経験論文、経験発表とも45分（質疑含む）を予定しています。

２．投稿方法

「経験論文」「経験発表」共に、添付の応募シートを利用し､発表者の情報と発表概要（論題の背景や課題、実施方法、結果など）をA4　2ページ程度（1000文字以上）にまとめ以下までお送り下さい。

※ 応募シートのダウンロードは、こちら

宛先 ： syp2012アットaffordd.jp　　「アット」は “@”に置き換えてください。
締切 ： 2012年3月2日 (金)　24:00　 締切を延長いたしました。

【お願い】 

• 発表概要とカンファレンスでの発表内容に著しい差が発生しないよう、ご配慮ください。
• 応募までに社外発表の可否に関する社内手続きを済ませてください。
• 採用決定後の発表の取り下げはご容赦ください。
• 応募シート、論文、発表資料は日本語で執筆、発表してください｡
• 応募シートにご記入いただいた「タイトル」及び「サブタイトル」は、変更できませんので予めご了承ください。

３．採否審査

ご応募いただいた発表概要は、当カンファレンスのプログラム委員会で査読を行い、採否を審査します。
採否審査では、発表概要に記載された内容について、次の観点から総合的に評価を行います。

1. 有用性：　実践の観点から見て有用か
2. 信頼性：　記述内容の裏付けは十分か

ご応募いただいた方に、採否審査結果を3月末までに電子メールにて通知します｡
なお、応募シートにより採択が決定した論文についても、レビューコメントが反映されていない場合、既発表と同一等の倫理的な問題が生じたとみなされた場合については不採択とすることもあります。

４．申込み～発表までのスケジュール

「経験論文」「経験発表」申込み締切	2012年3月2日 (金)
「経験論文」「経験発表」採否通知	2012年3月末 (予定)
「経験論文」原稿提出締切り	2012年4月末  (予定)
「経験論文」レビューコメント通知	2012年5月上旬 (予定)
「経験論文」最終原稿提出締切	2012年5月中旬 (予定)
「経験論文」「経験発表」発表資料　最終原稿提出締切	2012年5月中旬 (予定)

※ 書式等の詳細は採否通知時にお知らせいたします。
※ 本会議で発表された原稿はインターネットで公開する予定です。
※ 本会議発表スケジュールはこちらから指定いたします。

個人情報の扱い

ご応募頂きました個人情報は、派生開発推進協議会が厳重に管理・保管し、以下の目的以外に使用することはありません。

1. XDDPカンファレンス2012 プログラム委員会、および派生開発推進協議会からの連絡
2. 予稿集（印刷物、Web版など）への掲載