大事なこと

 私は、このホームページで、ソフトウェアの開発に纏るいろいろなノウハウを提供していますが、大事なことは、「考える」ことです。もっと、上手くやれる方法を考えることです。もっとお客さんに喜んでもらえる方法を考えることです。そして、もっと作業がスムースに流れるように、「今」のことだけでなく「先」のことまでも考えることです。

 ちなみに、“始末の悪い人”とは、「始めに末を思わず、末に始めを忘れる人」のことだそうです。

 差分開発のドキュメントをこのように構成すれば、修正個所のモレを防ぐのに役に立つだけでなく、バグの究明の際にも役に立ちます。それだけでなく、製品に対する全般的なドキュメントの整備の際にも、ここからそのまま抽出すれば出来る、というように、先の先まで考えることです。

 少しの行為が、より大きな効果を産むことに繋がるとき、そして、産み出された成果物に過不足がなく、手戻り作業が無くなっているとき、そこには自ずから「生産性」というハードルを越えていることに気付くはずです。

 皆さんも、これを参考にもっと考えて下さい。「どうすれば、明日は今日よりうまくやれるか」を。

 エジソンは、「人間は思考する努力を省きたいために、ありとあらゆる方便に頼ろうとする」と、人間の性を見抜いています。でも、思考する努力を省いてしまったら、あなたの前の道は開けないでしょう。もし、あなたが一人のエンジニアではなく、何人かのエンジニアを指揮する立場にあるなら、彼らの人生をも行き詰まらせてしまうことを、決して忘れないで下さい。あなたに幸福になる権利があるように、彼らにも幸福になる権利が有ることを。

 「人生で成功者になるための主な条件は、仕事に対して日々に興味を新たにできること、仕事に絶えず心を打ち込めること、毎日を無意味に過ごさないこと」(ウィリアム・ライアン・フェルプス)。



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