「要求仕様書」の必要性は、多くの人が認めているにも関わらず、実際には殆ど書かれていません。仕様を意識していることは、プログラムのバグの原因分析において、「仕様モレ」や「仕様の勘違い」といった項目で集計されることからも分かります。でもそこまでです。
開発組織によっては、それに代わるものとして「機能仕様書」と呼ばれるものが書かれていることがありますが、その場合、内容は当然のことに「機能」に限定されます。残念ながら「機能」だけでは要求を満たすのに十分ではありません。「品質」も製品を構成する重要な要素です。また、機能仕様がどうやって抽出されたかが問題です。
多くの開発現場で遭遇する混乱のおおもとは、殆どが「要求仕様書」の不備に起因しているのです。一体、「要求仕様書」にはどんな役割があって、どのようなところに注意して書けばよいのか。
また、よく分からないものとして「要求」と「要求仕様」の違いについても触れてみます。
ここで紹介する方法は、非常にオーソドックスな方法であり、実際に、どのような開発手法を採用するかによって、少し手を加える必要があるかも知れませんが、それでも、大部分は、このまま使えるはずです。
◆開発条件
◆納入条件
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