レベルに適さない取り組みについて


 それでは、レベル1において上記以外の取り組みを禁止しているのかというと、必ずしもそうではありません。決して禁止している訳ではありませんが、プロセス・レベルと取り組みが合っていないと、思ったような効果が上がらない可能性が高いのです。
したがって、そのような取り組みのために組織のエネルギーの多くを割くことはお勧めしません。それよりももっと効果の上がる取り組みがあるでしょうというのが、ここ(CMM)での主張です。
したがって、本来の取り組みの妨げにならない程度に、しかも、結果を焦るのではなく、あくまでも次の段階に入ったときに、その取り組みがスムースに運ぶことに焦点を絞ってください。
実際問題として、「計測」という取り組みは心理的な壁も大きく、事前にその抵抗を取り除いたり、和らげるような取り組みは、行われてもよいと思っています。ただし、あくまでも、本来の取り組みの邪魔をしないという範囲においてです。




「Software Process」のメニュー に戻る