1年がデスマーチのかたちで回っていて、とてもCMMに取り組める状態ではないが。(1999/1/2)追加


 言い換えれば、CMMに取り組むための勉強や研究に取り掛かる時間がとれないということですね。でも、このままでは何も変わらないので、何とかしたいというのでしたら、なぜ現状がデスマーチに陥っているか考えてみてください。

 多くの場合、プロジェクトの開始予定時期を最初から外していて、そのために、もっとも重要な「要求の把握と表現」という工程を省いて、遅れを取り戻すために、とにかく「設計」作業に早く入ろうとします。でも、この選択は全く逆なのです。

 CMMの「要求管理」の「活動2」のところに、「反映要件をソフトウェア計画、作業成果物、活動の基盤として用いる」とありますが、これは、システムに反映すべきシステム要件をうまくまとめることで、計画や成果物や必要(かつ適切)な作業を設定できる、と読み替えることができます。

 もちろん、要求(反映要件)をどのよう(な形)にまとめるかは、個々のプロジェクトの状況に合わせて工夫することになりますが、ここに手を付けない限り、何も変わらないことを自覚すべきです。