CMMといっても、別にどこも新しいところはないではないか?


 レベル2への取り組みのテーマとしては、確かに新しいところはないと言っても良いでしょう。但し、個々の取り組みの中身として、その進め方や取り組みの順序については、親切に考えられています

 今までのプロジェクト管理などでは、必要な取り組みが全て列記されていますが、CMMでは、それに取り組むことのできる組織のレベルというものと対応させることで、無理なく習得することを支援しています。

 もう一つは、「ゴール」の設定です。目標だけでは具体的に取り組みの成果を見ることが難しいところですが、こうして「ゴール」が設定されていることで、取り組み方の適切さを判断できるのと、スケジュールが遅れ気味といった状況によって、個々の取り組みの中で活動の項目を減らさなければならないようなときに、幾つかの「ゴール」だけは達成する方法を考えることができます。

 また、取り組みのテーマに沿った「活動」と、その活動を進めるための「前提」となる活動を区別することによって、上手く進まないときに適切な判断を誘導してくれます。