「作業をイメージする」とは具体的にどうやればいいの?


 多くの人は、「1ヶ月後」に行うことになる作業を具体的にイメージしていません。そこでは、「設計作業」とか「コーディング作業」という作業名で呼ばれていますが、実際には、「設計作業」という作業の中には、沢山の具体的な作業(その殆どは数時間で終わる作業)が含まれています。

 データの構造やその構成要素を具体的に定義する作業や、操作画面の詳細な設計作業などがあります。その場合も、個々の画面毎に作業の内容をイメージすることで、より具体的で正確な作業が見えてきます。

 一般に、成果物としてドキュメントを伴う作業の場合、その成果物の構成を明らかにすることで、個々の構成要素毎に、それを実現するための具体的な作業がイメージしやすくなります。同時にそのことは、その構成要素毎に、それを実現するための時間の見積りを容易にしてくれます。

 その構成要素を「縦」に並べて、それぞれの成果物のサイズ(ページなど)を見積り、それに応じて時間を見積もれば、詳細なスケジュールの原形になります。

 作業をイメージするということは、その作業によって作られる成果物のサイズや、それに必要な時間が、ある程度の正確さで見積もれる状態、少なくとも、自分ではそのように認識している状態にあることを意味します。