CMMに関する本ってありますか?(98/9/19更新)
1)先月(98年8月)に、ようやく翻訳本が1冊発売されています。
『成功するソフトウェア開発 ―CMMによるガイドライン』
アンダーセンコンサルティング監訳、 オーム社刊
ISBN 4-274-07867-1 \6.500
予想したように、少少お高いですが、CMMそのものについての初めての日本語の本です。
た、これは、Addison Wesley 版の翻訳で、SEI版ではありません。とはいっても、SEIはAddison Wesley 版に対しても、その内容に関してはフォーローしているようです。
内容としては、CMMの本題の部分は、SEI版と基本的に同じですので、お世辞にも、読み易いものとはなっていませんが、そのまえのNASAの紹介などは、プロセスの凄さを感じる内容が書かれています。
詳しくは、
http://www.ohmsha.co.jp/data/books/contents/4-274-07867-1.htm
をご覧下さい。
2)この他に、CMMの元になっている「Process Maturity」に関する本(翻訳)として、
『ソフトウェア成熟度の改善』
W.Humphrey 著、藤野喜一監訳、日科技連刊
ISBN 4-8171-6033-0 \8,000 (ただし、消費税3%の時の値段)
があります。これはCMMそのものではなくて、その前身である「プロセス成熟度」についての本です。実際に、1)の本を読んだだけでは、消化できない可能性があります。その場合、2)の方と併せて読むことをお勧めします。項目は、CMMと1対1に対応しているわけではありませんが、不足を補ってくれるはずです。
3)『bit 98年3月号』
“ソフトウェア開発能力の道しるべ―能力成熟度モデル(CMM)”
松原友夫、乗松聡 著 共立出版
ここでは、CMMの簡単な案内と、CMMに関連した論文(1997年)の翻訳記事が掲載されています。
4)この他、日経エレクトロニクスや日経コンピュータでCMMの関連記事の翻訳が時々掲載されています。これからもチェックしておいて下さい。
5)SEI(http://www.sei.cmu.edu/)ではCMMに関連する多くの資料が「pdf」や「PostScript」の形式で提供されていて、無料でダウンロードすることが出来ます。もちろん、英語ですが、全体的に比較的読み易く書かれています。ただ、種類が膨大ですので、どれをよめばいいのか迷うかも知れません。