「派生開発プロセス(XDDP)」の出版と公開講座のお知らせ


 6月の「SCだより」から更新が止まっていますが、これは「派生開発プロセス(XDDP)」を出版するための最終段階に入ったため、やむなく18年維持してきた「SCだより」の更新を犠牲にしたものです。更新が止まったことで、読者のかたにも心配をお掛けしました。メールを頂いた方には、この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。

 「派生開発」については、昨年4月に「Software Peaple vol.8」で『失敗しない派生開発』というタイトルで紹介しましたが、もともとこのテーマの守備範囲は広いために雑誌では扱いきれないことはわかっていました。また、雑誌の内容を頼りに現場で取り組まれている人たちの声も耳に入ってきていましたが、やはり、本格的に本の形にして提供する必要性は強く感じていました。

 その後、1年余りの時間をかけて事例なども収集し、考え方や判断のポイントなどを補強しながら原稿を書き足してきましたが、だいたい「ネタ」としては揃ったという判断から、今年の4月から本の形に整えはじめたものです。ただ実際に整理してみると、原稿の量があまりにも多く、このままでは出版は無理と判断し、20%余りを減量したり、その影響で全体の構成を見直したりしたために時間がかかってしまいました。それと、10月末に富山で開催されるJASPIC主催のカンファレンスに間に合わすという制約もあり、「SCだより」の更新を止めた次第です。「SCだより」の方は、少し落ち着いたところで復活させます。

 著者校正も先月末に終了し、私にとっての2年間の作業が終わりました。このあと編集者の方で最終的な修正作業が行われて印刷に回る段取りになっています。今月(10月)の22日の週には、書店に並ぶと思いますので宜しくお願いします。

本のタイトルは

   「派生開発」を成功させるプロセス改善の技術と極意  (技術評論社刊)

と決りました。

 もう一つのお知らせは、今回もJASPICのご好意から富山で開催される「SPI Japan 2007」のチュートリアル(11月2日(金)の午後)に、派生開発プロセス(XDDP)の方法について皆さんに紹介する機会を得ましたのでお知らせします。(10月10日現在、残りの席が少なくなっているという連絡を受けています)

講演のタイトルは、

    失敗しない派生開発[XDDP] ー派生開発を制覇しなければ明日は来ないー

というものです。

 ただ、場所が「富山」ということで難しい方もおられるかと思いますが、機会があるようでしたら「XDDP」のヒントを手に入れていただければと思っています。詳しくは、上記の募集要項をご覧下さい。基本的にはこのテーマでの公開講座は、ほかに想定していません。

開催日が迫っていますので、締め切りの時期も近いと思います。