§ 雑誌掲載のお知らせ §

タイトル・・「見積りと進捗管理入門」(サイズ見積りと進捗管理)
雑誌名・・・「Software People」Vol 5
出版社・・・・技術評論社

発売・・・・・2004年10月


▲内容▼
 ソフトウェアの開発現場では、何らかの形でスケジュールが立てられています。スケジュールを作るには「工数」が必要です。残念ながら、その工数は「経験と勘」に基づいたいきなりの工数です。本来、工数を算出するには「サイズ見積り」が必要です。でも、そこには「サイズ」はありません。

 多くの開発プロジェクトは、「サイズ」に基づかない工数のデータを使って立てられたスケジュールで進めています。でもそのスケジュールは、「サイズ」を使用しなかったことで根拠を持っていません。その根拠のないスケジュールが承認され、多くのエンジニアはそれに躍らされているのです。

 ここでいう「根拠」とは、結果が見積り通りかどうかではなく、スケジュールの元になった工数が、何に基づいたものかという意味で、最初から根拠を持っていないのです。そしてそのために、進捗管理の中で、実績値によって調整する手段も失ったのです。

 「サイズ」を見積もることが、見積りの第1歩なのです。工数は、この値と予想される生産性データから算出します。もちろん、このサイズも見積りである以上、確定したものではありません。でもサイズ情報があることによって、中間成果物を連鎖させることができます。そして、実際の作業によって得られた値と使って、連鎖している成果物の見積りを調整できるのです。

 この記事では、サイズ見積りが省かれる理由や、サイズ見積りの仕方、そして進捗管理の中でどのように使うのかを説明していますので、読者の皆さんにとって、直ぐにでも役に立つものと思っています。